ブックタイトル平成27年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」教育・研究事業報告書

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概要

平成27年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」教育・研究事業報告書

7倫理的配慮本研究実施にあたって、日本赤十字看護大学研究倫理委員会の承認(第2015-66)を受けたうえで実施した。訪問看護ステーションで終末期がん患者の終末期ケアを担当した訪問看護師に対し、調査票郵送時に、1)研究の目的・方法、2)研究に参加するか否かは自由意思によるものであること、3)参加に同意しなくても、不利益が発生することはないこと、4)研究で得られたデータは博士論文(Web上の公開を含む)、学術誌、学会発表として使用し、研究目的以外に使用しないこと、5)研究結果の報告にあたっては、プライバシーを遵守すること、について十分に説明する管理者用研究依頼書、訪問看護師用参加依頼書を同封した上で調査協力を依頼した。また、調査協力の参加と同意は調査票の返送をもって得られることとし、その旨を説明文に記載した。調査票は無記名で個人が特定されない。プライバシー保持のために、研究に必要な個人情報はすべて匿名化して保存・活用するとともに、鍵のかかる場所で厳重に管理・保存を行った。また、研究で得られたデータは、研究目的以外には使用しない旨を説明文に記載した。(3)研究活動の結果1訪問看護師,医師および患者の概要1,000通郵送(不達等107通)し、259通の回答が得られた(回収率29.0%)。1事業所につき最大2事例の調査を依頼した結果、376名分の回答が得られ、未回答の多かった2名を除いた374名を分析対象とした。訪問看護師の特性は、女性95.2%、平均年齢48.0±7.8歳、看護師平均常勤換算数が6.3±5.4人であった(表1)。対象者不在の訪問看護ステーションの看護師平均常勤換算数が4.4±1.9人と、本研究の対象と有意な差がみられた(p<.001)。59