ブックタイトル平成27年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

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概要

平成27年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

(2)フォーカスインタビュー(座談会)では、改めて研究者が自己紹介を行い、開始前に口頭及び書面で以下のことを説明する。研究目的、意義、方法を説明し、語りの内容は録音や記録をすること、個人や施設が特定できないように匿名化を厳守すること、研究成果を公表すること、を説明する。その上で、研究への参加は本人の自由意志であり、拒否してもなんら不利益のないこと、いつでも中止が可能であることも十分に説明する。その後、了解が得られた場合に同意書を書いていただく。2.プライバシー・個人情報の保護得られたデータは、匿名で処理し、個人や施設が特定されないように記号化する。研究資料は、研究者および共同研究者以外のものが見ることのないよう十分に注意し、研究者が鍵の掛かるロッカーに保管し、研究終了後に録音した座談会内容は消去、逐語記録やメモ、質問紙回答用紙は研究者がシュレッダーにかけて破棄する。3.研究結果の公表得られたデータは、本研究の目的以外に使用しない。本研究は、平成26年度「赤十字と看護・介護に関する研究」助成金を受けて実施している。従って、研究成果は災害看護教育、災害看護に関連する学会発表、論文投稿により公開する。公表する場合には、個人や施設が特定されないように、語りの内容は文脈を変えることなく修正を加えたり、データ化したりして、プライバシーを遵守する。(3)研究結果課題1:上級災害看護教育の現状と課題座談会の結果(表1)座談会参加者の語りを分析し、121コード、32サブカテゴリー、17カテゴリー、5コアカテゴリーにまとめられた。現在の上級災害看護教育に関する課題は、5カテゴリーとして示され、1.CNS教育機関の教育、教育体制を検討する、2.修了生の活動の場を開拓する、3.災害看護の役割を発信する、4.人材育成、災害支援活動において大学、本社、支部が連携する、5.教員・指導者を確保し、育成する、であった。5つの課題のうち2から4の課題は、現状の問題とされるカテゴリー、および問題への対応に関するカテゴリーから構成されていた。しかし、1.CNS教育機関の教育、教育体制を検討する課題については、現状の問題のみであり、問題への対応は語られていなかった。以下、カテゴリーは〔〕、サブカテゴリーは<>、コードは《》、具体的記述は「」で示す。1.CNS教育機関の教育、教育体制を検討する災害看護CNSの教育内容と教育機関、特に大学における課題に関する内容であり、カテゴリーには<課程修了時の災害看護CNSの能力が明確にされていない>ことから〔CNS到達目標が不明確である〕。また《演習と実習科目内容の差別化をどのようにするか難しい》99