ブックタイトル平成27年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

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概要

平成27年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

べていた。2冊の著書ではブリーフセラピーをコンサルテーションの方法としてプロセスにそって概説していた。コンサルテーション能力では、問題解決、対等な人間関係形成、社会的常識、志向性などの多様な能力を言及していた。コンサルテーションプロセスの理解と展開に加え、柔軟性、忍耐、ゆとりなどの態度の必要性を記述されていた。さらに、ブリーフセラピープロセスをコンサルテーションの方法に活用していた。介入では、コンサルテーションによる情報提供や問題解決支援とカウンセリングによる心の支援が必要であり、補完的な関係であると記述されていた。また、コンサルタントには、8つの役割があり、留意事項では、コンサルティの状況の理解と同時に、コンサルタントがコンサルティをおびやかさないことなどであった。2)第3回日本看護科学学会学術集会(広島市開催):平成27年12月/3件発表(1)植田喜久子,札埜和美,山下彰子,戸田由美子(2015).専門看護師からみたコンサルテーションにおける専門看護師・コンサルティ・組織の課題.第35回日本看護科学学会学術集会,広島市.1目的専門看護師からみたコンサルテーションにおける専門看護師、コンサルティ、組織の課題について明らかにし、コンサルテーションの教育内容や方法について示唆を得る。2方法平成27年2月に、ホームページに登録の専門看護師から、530名を無作為に抽出し、郵送法による無記名自己記入式質問調査を実施した。調査内容は、看護師および専門看護師の経験年数など個人特性、コンサルテーションにおける専門看護師、コンサルティ、組織の課題講義に関する自由記述であった。分析方法は記述統計および内容分析を行った。カテゴリーは、【】とした。研究者が所属する大学の研究倫理審査委員会の承認を得て実施した(No. 1405)。3結果回答者数231、宛先不明10、回答率44.2%。有効回答者数231.有効回答100%。40歳代47.2%、専門看護師の資格取得までの看護師経験年数6~10年30.7%、専門看護師の経験年数1~3年55.4%。1か月のコンサル件数は10件以上39.4%。コンサルティはスタッフナース92.6%、管理者65.8%、医師58.0%であった。専門看護師の課題は、【コンサルテーション能力を高める】【コンサルテーションの能力を高めるための手段をもつ】【コンサルテーションについて広報する】【問題の本質を見極める】【問題を倫理的に明確する】【コンサルテーションを基盤とした人間関係を構築する】【専門看護師から積極的に関わる】【コンサルティの意思決定を尊重する】【コンサルテーションの評価能力を高める】であった。コンサルティの課題は、【ケアの質を高めるためにCNSに相談する】【コンサルティ113