ブックタイトル平成27年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

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概要

平成27年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

した(No.1445)。3結果回答者数91人、回答率42.7%。有効回答数91人、有効回答率100%。対象者の概要では、がん看護専門看護師の経験年数1~3年55.0%、学習状況では、84.6%がコンサルテーション論を履修し、77.8%が事例による演習を行っていた。大学院でのCNS実習では、72.5%がコンサルテーションを実施し、その件数は、2件34.8%、1件27.3%の順であった。コンサルテーションのモデルでは、69.7%がコンサルティ中心のケースコンサルテーションを実施していた。介入内容では、看護職への知識・技術の提供81.8%、看護職への肯定的フィードバック65.2%、患者・家族への知識・技術の提供59.1%であった(複数回答)。84.6%ががん看護専門看護師によるコンサルテーションを見学し、33.8%が5件以上見学していた。コンサルティ中心のケースコンサルテーション76.6%、クライエント中心のケースコンサルテーション71.4%が見学していた。介入内容は、看護職への知識・技術の提供80.5%、看護職への肯定的フィードバック68.8%、患者・家族への知識の提供64.9%、円滑なチーム医療への支援59.7%であった(複数回答)。4結論大学院での講義、演習、実習を通してコンサルテーションに必要な知識や技術を学習していたが体系的ではなかった。臨床で活用できるコンサルテーション能力を育成するための学習内容や方法を検討する重要性が示唆された。(2)山下彰子,札埜和美,植田喜久子.(2016).がん看護専門看護師のコンサルテーションの実施状況と課題,第30回日本がん看護学会学術集会,千葉市.1目的がん看護専門看護師のコンサルテーションの実施状況と課題を明らかにする。2方法日本看護協会HPの登録者から213人を無作為に抽出し、郵送法による無記名自記式質問調査を実施した。調査内容は、がん看護専門看護師の経験年数、3か月間のコンサルテーションの実施状況であった。分析方法は記述統計を行った。研究者が所属する看護大学研究倫理審査委員会の承認を得て実施した(No. 1405)。3結果回答者数91人、有効回答率100%。40歳代45.1%、がん看護専門看護師の経験年数1~3年55.0%。コンサルテーションの実施件数は、10件以上51.6%、3~5件19.8%。コンサルティは、スタッフ94.5%、医師70.3%、看護管理者64.8%、医師以外のスタッフ38.5%であった(複数回答)。117