ブックタイトル平成27年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

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概要

平成27年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

2研究実施場所中四国地方の総合病院3病院とした。3研究期間研究期間は、2014年4月~2016年3月。そのうちデータ収集期間は、2015年4月~2016年3月である。4データの収集方法・手順A.データ収集の概要<手順>該当病院の看護部の新卒看護師の研修会の一環として、就職2ヶ月以内とその後は3ヶ月~4ヶ月の間隔で2回の合計3回、集団認知行動療法を用いたプログラムを実施し、アンケート調査を行った。研修会では、1施設30~25人程度の新卒看護師を対象として本研究者1名が表1の内容にそって講義を行った。グループワークでは、1グループ5~6人程度として、本研究者1名あたり3~4グループを担当してファシリテーターとして参加した。また、1回の研修会の時間は、1回目が120分、2回目、3回目は90分とした。<質問紙>・Beck Depression Inventory-Second Edition(以下、BDI-Ⅱ);ベックの抑うつ質問票で、認知行動療法を開発したベックによって考案された抑うつの程度を測る自己評価票である。信頼性・妥当性は十分に検証されている。21項目から構成されており、所要時間は3分程度である。・Automatic Thoughts Questionnaire-Revised(以下、ATQ-R);自動思考を測定する質問票である。自動思考は、ある特定の場面において瞬間的に浮かぶ考えやイメージのことである。ベックの認知理論では、『現実の物事』を認識すると、『自動思考』が浮かび、これが『感情』を引き起こすと述べられており、抑うつ状態に関連するのが自動思考である。Kendallらによって考案(1989)された40項目からなる自記式質問紙の邦訳版を使用した。所要時間は5分程度である。・抑うつ対処の自己効力感;及川ら(2007)によって作成され、「注目点」「メリット・デメリット」「客観化・多面的評価」「気晴らし・ストレス対処」「自己開示・自己主張」「2次予防」の下位尺度で構成され、22の質問項目がある。著者には使用承諾を得て使用した。所要時間は3分程度である。・3回目修了後は、認知行動療法への思いをアンケート調査する。121