ブックタイトル平成27年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

ページ
14/152

このページは 平成27年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書 の電子ブックに掲載されている14ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

平成27年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

表6教員が捉えた初年次の学生の困難項目学習方略の課題内容暗記型の学習から課題探究型の学習に変換することが難しい短期記憶に頼る学習スタイルである。暗記は得意だが考えることは苦手である。ワークブック、問題集がないからどのように学んでよいかわからない大事なポイントがわからない。正解や正しい手順を求めたがる。日本語の記述が十分でない(主語・述語の関係の不備、漢字の不使用)自分で資料探しをすることが難しい。自分で決めることができず、承認がないと動き出せない。自分の道を切り開いたり、自分で考えて決めることには臆病である。何をやらなくてはいけないかがわからないことに対する不安がある指示されたことはできるが、そうでないことはできない。各科目で学習した内容がつながらない。科目が終わるとリセットされる。人間関係の課題人間関係に不安をかかえている。周りの人はどのくらいのレベルの人かという不安がある自らの意見を相手にわかるように表現することが難しい質問することができないコミュニケーション力が十分でない話を聞いているが反応には乏しい。日常生活の課題初めての一人暮らしで生活に追われるため勉強する時間がない。基本的な生活習慣ができていない。b)教員が捉えた大学での学習に課題をもつ学生の特徴初年次以降も大学での学習に対して課題をもつ学生の特徴を表7に示す。【自己の学習方略が確立できない】、【コミュニケーションの課題】、【視野の狭さ、見方の偏り】、【目標の不明確さ】、【経済的課題】、【家族関係の課題】が挙げられた。教員は、初年次以降、多くの学生が自己の学習方略を見出していくが、それができない学生が継続して大学での学習に課題をもっていると語った。また、最近は経済的課題として、学費を滞納するような学生も増えてきており、アルバイトを控えることを助言することも難しいため、それらの学生をどのように支援すればよいか難しさを感じるといった語りがみられた。12