ブックタイトル平成27年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

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概要

平成27年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

えないと弱くなりやすい最大筋力については、日常生活に運動や筋トレの時間を敢えて作るなどして、年を重ねても予備能を高めておくことが必要である。2)2回目「こころと体のバランスでポジティブエイジング!」参加者数:34名講座では「ポジティブコミュニケーションで健康づくり」「寒さに負けるな、減塩生活と高血圧予防」「学生と一緒にワクワク健康体操」ということで、心と体の両側面の健康について講義するとともに、どういう生活が健康のために望ましいかなど一緒に参加者と考える機会に繋がった。特に、平均寿命と健康寿命の差を示すことで、要介護状態になることをできる限り予防し、健康で自立した生活を継続するための方法について考えた。近年、地域の健康問題となっている高齢者の閉じこもりにおいては、直接生死に関わる問題ではないが、閉じこもることで生活機能の低下を来たすなど要介護状態の進行を早めるリスクも高い。そのため、閉じこもり予防は、自己の改善策としてポジティブコミュニケーションを目指すことで、戸外からでて地域交流を高めることに寄与したり、戸外外出に伴う筋力の維持を図ることに繋がるなど予防的に働くことなどを助言した。特に、閉じこもり要因である心理・社会的側面の問題を軽減するためには、個人の問題に限らず、地域での助け合い、声かけ、誘い出し、見守り支援が必要なため、健康を地域全体で作る地域づくりの視点が求められる。参加者は、将来を見据えて、これから一人ひとりのできることを考える機会になった。「講座を引き続き行い、地域住民の健康課題解決のための対話の時間を作ってほしい」「日ごろ大学にくることは、あまりないので、地域と大学の双方の行事、イベントごとで情報交換を行ったり、関係作り、地域づくりを行う必要がある」「若い学生との交流は地域の活力を高める」などの意見が出るなど、地域の健康力を高めるために大学に求められる地域支援の役割や意義は大きいと考えられた。146