ブックタイトル平成27年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

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概要

平成27年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

5-2研究方法1)調査対象者本研究では、「赤十字みんなの防災デイキャンプ」の開催についてのチラシ、ポスターによる告知及び社会福祉協議会等を通じた呼びかけに対して、自発的に参加を表明した地域住民で、かつ、自記式質問紙票への記入が可能な住民を対象とした。調査対象者に対して、研究の目的と概要、及び、「防災デイキャンプへの参加と質問紙調査への参加は、本人の自由意思によるものであり、調査に協力しない場合でも不利益は無いこと」を説明した。承諾書に署名を得ることによって参加の意思を確認した上で、調査の同意が得られた地域住民から質問紙を回収した。2)研究における科学的合理性と倫理的妥当性について本研究は本学(日本赤十字秋田看護大学・日本赤十字秋田短期大学)研究倫理審査委員会の承認を受けた(平成27年10月受理番号27-022)。加えて、「教育・研究等の対象となる者の人権の擁護」について、日本社会福祉学会研究倫理指針、及び、看護倫理綱領を遵守して実施した。3)事業の概要事業名称:「赤十字みんなの防災デイキャンプ」実施日時:平成27年11月7日(土) 9時~16時調査対象:本学近隣及び秋田市在住の地域住民実施場所:本学構内(秋田県秋田市上北手猿田字苗代沢17-3)指導役となる学生ボランティア:過去に実施した本学防災キャンプに参加した経験のある学生(50名)実施内容:命をつなぐ防災教育(地震災害リスクについて、災害時における家屋等の安全について、大規模災害における備え、避難・避難場所について、災害時の要援護者について、地域とのつながりについて、火災の対処方法について、災害時における連絡方法について)、学生による赤十字みんなの防災キャンプ報告(被災体験談、防災キャンプの学び)、災害時における調理方法について(非常時炊飯袋を活用した調理法、非常食試食体験、災害時に役立つアウトドアクッキング)、みんなでやってみよう防災ワーク(避難所生活のプライベート空間を確保する方法)赤十字救急法(日用品を活用した「いのちを救う方法」、AED体験)。イメージしにくい災害や防災について、実行性のある行動につなげていくために、このような「防災教育プログラム」を考え、「知る」「気づく」「深く読み解く」「考える」「行動する」という一連のステップを意識した防災教育プログラムに基づき実施した。4)調査スケジュール質問紙調査は、「赤十字みんなの防災デイキャンプ」開催当日の実施前に第1時点目の調査(T1)を行い、開催当日の実施後、第2時点目の調査(T2)を行った。第3時点目の調査(T3)は、「赤十字みんなの防災デイキャンプ」での体験で得られた知識が行動変容に19