ブックタイトル平成27年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

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概要

平成27年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

表3.調査対象者の「赤十字みんなの防災デイキャンプ」参加前後の防災認識の変化(続き)33)消火器の取り扱い方法を知っている34)自宅に消火器など火を消すものを準備している35)地域の街頭消火器や消火栓の位置を知っている36)消火栓や消防ホースを扱ったことがある37)初期消火という言葉を知っている38)家族や友人との緊急時の連絡方法を確認している39)災害用伝言ダイヤル171を知っている40)災害用伝言板を知っている41)自分が地震に対する備えをしなければ、地震が起きたとき、大変なことになると思う42)自分で地震に対する備えをして安全な生活ができるようにすべき43)友人に地震に対する備えをしている人がいる44)友人以外の近所の人に地震に対する備えをしている人がいる45)職場の人や知り合い(友人や近所に住んでいる人以外の人)に地震に対する備えをしている人がいる*[0]前後の変化がない[-1~-3]前に比べて後で、より当てはまらない方向に変化した[1~3]前に比べて後で、より当てはまる方向に変化したn=51125326410.470%2.03.99.862.711.87.82.0n=51201348420.050%3.90.02.066.715.77.83.9n=510122914500.002%0.02.03.956.927.59.80.0n=51013356600.033%0.02.05.968.611.811.80.0n=51143334420.642%2.07.85.964.77.87.83.9n=51045289410.405%0.07.89.854.917.67.82.0n=51205305540.071%3.90.09.858.89.89.87.8n=50033289520.056%0.06.06.056.018.010.04.0n=49112377100.592%2.02.04.175.514.32.00.0n=48104385000.782%2.10.08.379.210.40.00.0n=50015337220.138%0.02.010.066.014.04.04.0n=49024339010.544%0.04.18.267.318.40.02.0n=49104325430.048%2.00.08.265.310.28.26.17.考察7-1-2.対象者の特徴対象者の半数以上が、持ち家・一戸建て(木造)に10年から30年間にわたり住み続けており、壮年層、給与所得者、既婚女性であったことから、依然社会で活躍中であり、地域に根ざした生活を営む夫婦2人もしくは親や子どもを含めた3~4人世帯で暮らす女性が多かったといえる。働き盛りの住民は、災害に対する備えを不十分だと認識し、自分自身の被害予想を高齢者よりも重く見積もる傾向があるとされる(細江・小野澤・細越,2015)が、本研究においてもこの世代の女性が、家族の安全のため防災に関する実践的なスキルを修得しようと、今回の防災キャンプに臨んだことが示唆された。災害時に多くの働きが期待されるこの世代の人々が、平時からどれだけ災害への準備態勢がとれるかが、災害発生後の対応を大きく左右すると考えられるため、特にこの世代の人々により多くの参加を促すような防災キャンプのあり方を考えていく必要があると言えよう。7-1-3.調査対象者の赤十字みんなの防災デイキャンプ参加前の防災認識と防災対策本研究の結果、自宅の建物の耐震性が低いと理解してはいるが、ほとんどの場合耐震改修を行なっていないという実態が伺えた。多くの人が地震に対して不安を抱き対応の必要性を認識しながらも、資金面などの理由で実際には具体策を進められずにいるのではないかと考えられる。29