ブックタイトル平成27年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書
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平成27年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書
・情報提供・意思決定援助(療法選択等)・教育的援助・患者のセルフケアの維持の確認・信頼関係の構築b.面談の判断基準面談の必要性の判断は、多職種で確認し合いながら検討していくことが大切であり、全ての患者に面談が必要というわけではない。面談の判断基準は、主に以下のとおりである。・医学的データ:eGFR 15ml/min未満*初回面談の判断基準・身体症状(血圧、体重、自覚症状等)・多職種カンファレンスでの話し合い・「何か違う」という看護師の感覚・生活環境にサポートが必要だと考えられる場合・透析への拒否が強い場合・関係性の構築が難しい場合・進行が早い(原疾患と進行速度)・生活背景が見えにくい場合(生活状況の確認が必要な場合)・家族への介入が必要な場合(状況認識のズレなどがある場合)c.面談の方法1)場所の選択面談を行う目的や患者との関係性等を考慮し、「個室」や、外来のベンチで患者と横に並んで座って行う等、面談を行う場所を選択する。2)面談時間患者の負担を考慮し、1回の面談時間は30分程度で実施する。外来の限られた時間で面談の目的を果たすため、対話(面談)技術が求められる。3)多職種間、看護師間でのアプローチ患者と1対1での面談ではなく、2人以上の医療者が担当したり、医療チーム各々の専門性を踏まえて、多職種でアプローチすることで、互いの緊張が和らぎ、患者とのやりとりがスムーズになることがある。また、腎機能データeGFRが15ml/min以上の患者で、医師が必要だと判断した場合には、看護師主体による個別面談を実施する。4)面談の継続過去、現在、未来という時間軸の中で患者を理解するためには、面談の継続が不可欠となる。そのため、面談を単発で終わらせるのではなく、継続できるようなシステムを作ることが重要となる。面談を継続していくことの意味を考えつつ、1回ごとの面談の目標を明確にし、特に透析療法選択時期は、患者や家族への継続的な援助が必要となるため、継続的な面談を実施していく。39