ブックタイトル平成27年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

ページ
47/152

このページは 平成27年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書 の電子ブックに掲載されている47ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

平成27年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

聖アンソニー看護大学のCNL指導者教育プログラム(資料1)により、研修がなされた。講師は、CNL資格取得者である聖アンソニー看護大学(当時)の竹熊カツマタ麻子氏、ゴーディナ・ダーモディー氏(当時同大学)、角田みなみ氏(同大学)とレベッカ・パゼック氏(聖アンソニー看護大学臨床博士課程在学中)である。主な講義の内容は、変革理論、リーダーシップ理論(主にホリゾンタルリーダーシップ)、CNLの役割、EBPの臨床実践への活用、マイクロシステムアナライシスであった。研修の特徴は、プレゼンテーションとグループワークであり、CNLの役割や活動の基礎となる理論、活動内容等、全体的かつ具体的に理解が深まる内容であった。CNLによる実践事例報告では、CNL活動の具体的な方法、効果がよく理解できる内容であった。また、グループワークにおいては、現在直面している問題や課題に対して、EBPを基にした対策を立案することの重要性と方法論を学び、具体的に体得することができるよう組み立てられていた。c.アンケート結果フェイスシート項目を、Ⅰ.看護経験年数(25年以下、26年以上、全体)、Ⅱ.看護管理経験年数(10年以下、11年以上、全体)、Ⅲ.学位の領域(看護系、看護系以外、全体)、Ⅳ.職位(看護部長・副部長、師長・副師長、スタッフ・教員・その他、全体)に分類し、研修科目毎に設問した、A.理解度、B.難易度、C.既存の知識、有効性の度合いについての回答をクロス集計した。A、B、C、Dの度合いは、80%以上を大変よくできた上位、79~60%をまあまあできた中位、60%未満をあまりできない下位の3段階にした。1変革理論理解度、難易度、既存の知識は、看護経験、看護管理職年数、学位の領域、職位共に、全体として中位であった。難易度では、学位の領域;看護系以外で下位、理解度では師長・副師長が上位、既存の知識では看護部長・副部長が上位であった。有効性については、全体で上位であった。変革理論については、看護経験年数、看護管理経験年数、学位の領域、職位によって、理解度、難易度、既存の知識にほとんど差は見られなかった。難易度については、看護系以外の学位取得者に難易性が示された。全体は、理解度、既存の知識は十分とは言えず、難易度も中位が示されたが、有効性については高い研修プログラムであることが示された。2リーダーシップ(ホリゾンタルリーダーシップ)看護経験年数、看護管理経験年数、学位の領域、職位共に、全体では理解度、難易度、既存の知識は中位であった。理解度では、看護経験26年以上及び師長・副師長は上位であった。既存の知識では、看護経験年数26年以上は下位、学位の領域の看護系以外は下位、職位のスタッフ・教員・その他は下位であった。有効性につい45