ブックタイトル平成27年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

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概要

平成27年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

CNLが活動している2病院で、CNLへのシャドーイングと意見交換を中心とした実習を行った(資料2)。c.成果(アンケート結果)実習終了後に、アンケートの各項目に記述式で回答してもらった。設問項目は、a.講義・演習と実習がどのようにつながったか、b.実習で新たに学んだこと、c.今後役に立つこと、d.CNLを導入するための教育プログラムに対する意見について、とした。1講義・実習とのつながりCNLへのシャドーイングによりCNLの活動を見て、具体的にイメージ化でき、理論と結びついたと述べている。その内容は、CNLの役割が「臨床看護実践の質向上」であり、「目的・目標の設定」や「データの提示・活用」、「スタッフへの意識づけ」、「ミーティングやコーディネイトの実践」、「多職種協働」であることが分かり、「質改善のためのPDCA」が理解できたこと、講義で学習した「変革理論、コミュニケーション、データ分析、CNLの役割・立場、リーダーシップ」について、理論と実践とが統合され、よく理解できたと述べており、実習の有用性が確認された。2実習での新たな学び前述の1との重なりがあるが、「データ収集、分析方法、情報共有の方法」等、「インフオメーションテクノロジー」、「マイクロシステムの解釈と拡大」の重要性が分かり、「アウトカムの可視化」「経済性の可視化」を明確にし、「多職種連携・協働のあり方」「ミーティング・コーディネーティングの状況」の実際より、「ナースとの関わり」、「スタッフとの信頼関係、マネージャーとの協働のためのコミュニケーション」など、「ホリゾンタルリーダーシップ」の重要性とともに「PDCAサイクルの具体的理解」が大きな学びとなった。また、CNLは、「ジェネラリストとしてケアを行うケア提供者」でもあることを改めて学んだこと、さらに、「CNL同士の横の繋がり」、「サポートの強さ」、「チャレンジし続けている姿」を見て、勇気づけられたと述べている。3今後役に立つこと今後、「データ分析とアプローチ方法」、「データの活用・エビデンスを基に分析」に挑戦したいと述べている。「業務の評価・改善」や「コスト削減」のために、「ケアコーディネーターのスタッフへの対応」、「スタッフを巻き込むコミュニケーション能力」、「多職種との信頼関係、コミュニケーション」を良くし、「PDCAサイクル」を実践するための学びができた。「真の意味での患者中心の看護を実際の活動で理解できた」、「チーム医療の実践に役立つ」と述べている。4CNL導入するための教育プログラムと導入について47