ブックタイトル平成27年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

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概要

平成27年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

図2共起ネットワークを表現した図次に、共起ネットワークの分析を試みた。これは、文章中に出現する単語の出現パターンが似たものを線で結んで図に示す方法である。図に示すことによって、直感的に把握しやすいという利点がある。ここでも、先に示した品詞別に色分け示してある。図を見ると、中央に看護があり、これは大切という言葉と一体化しており、一方では患者と強く結びついている。そして、もう一つの大きなつながりが、技術と強くつながった赤十字である。技術と看護は先生(医師)ともつながりをもつが、この対極に、実践とつながりをもつ「人道」が位置している。興味深いのは、ここでは、一般に想像されるように、赤十字と人道が密接につながりをもつのではない。また、技術と実践が近い関係にあるのではない。これは精緻に組み合わされており、技術に赤十字がつながっており、一方、実践には人道がつながっているのである。つまり、技術は赤十字で培われたものとして語られており、それを実践する場合に人道が欠かせないということになるのだろう。また、この赤十字と人道をつなぐ人間という言葉のあたりに、「思う」という動詞があり、赤十字と人道をつなぐものが、人間に対する思いであり、それに付随して実行したり言語化したりすることが行われるということを示唆69