ブックタイトル平成27年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

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概要

平成27年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

されている、Alisonの定義と方法に即して実施した。2)研究参加者病棟-外来-地域でSCAQを活用したセルフケア看護支援を展開する看護師、および、セルフケア支援を探求している研究者の合計18名。3)場所:地域中核病院でSCAQを活用したセルフケア支援に取り組んでいる1施設。4)調査期間:平成26年12月(研究倫理審査委員会の承認後)~平成28年3月5)アクション・リサーチの方法該当する医療機関の看護部長等の施設責任者に文書を用いて、研究目的や方法等の概要を説明し研究協力を依頼した。医療機関から研究フィールドとしての承諾が得られた後、看護師長に研究目的を説明し、研究協力を依頼し同意を得た。その後、資料を用いて、外来-病棟-地域をつなぐSCAQを活用したセルフケア支援を構築するという、本研究の主旨及び方法を説明し、研究参加者を募った。同意の得られた実践家と共に、以下のステップを経てアクション・リサーチによる研究を進めた。a.研究体制の構築(同意の得られた人を対象に)1アクション・リサーチの手法に関する学習会を開催する。2研究計画書の検討を通して研究体制を構築する。3考え方や価値観を共有し信頼関係の構築を図る。b.課題の明確化1セルフケア支援における病棟と外来と地域との連携についての現状を共有する。2 1におけるセルフケア支援の課題を明確化する。c.地域中核病院における病棟-外来-地域をつなぐセルフケア看護支援の方略の検討1bのステップにより導かれた課題を解決する方略を検討する。2病院-外来-地域をつなぐセルフケア看護支援(案)を検討するd.地域中核病院における病棟-外来-地域をつなぐセルフケア看護支援の方略の試行と洗練1cをふまえた方略を試行してもらい、病棟-外来-地域の連携について検討する。2 1をふまえて、洗練が必要なことを考える。以上、aからdのステップのプロセスを通して、月1回程度のグループ・ディスカッションを通してデータ収集を行った。6)データ収集アクション・リサーチの遂行方法に即して、月に1回60分程度のグループ・ディスカッションを定期的に開催した。インタビュー回数は、平成26年度から27年度にかけて、合計16回であった。グループ・ディスカッションの内容は、以下のとおりである。1これまでの参加者の体験を通して感じるセルフケア支援における病棟と外来と地域87