ブックタイトル平成28年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」教育研究事業報告書

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概要

平成28年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」教育研究事業報告書

表8二次元レジリエンス要因尺度得点と臨地実習の困難感・満足感との関連n=287困難感満足感a1年生b2年生c3年生d4年生1年生2年生3年生4年生資質的要因得点-.43 *-.38 **-.23 *-.33 **.50 *.25 *.25 *.29 **a n=30, b n=68, c n=80, d n=109獲得的要因得点-.17 ** * p<.01, * p<.05二次元レジリエンス要因尺度得点とENDCOREs得点の相関係数を表9に示す。「自己統制」は、全学年において獲得的要因と相関がみられ、特に3年生と比較的強い相関(r=.53,p<.01)があった。資質的要因とは、1年生以外に相関があり、特に2年生に比較的強い相関(r=.52, p<.01)が認められた。「表現力」は、全学年において資質的要因と相関がみられ、特に1年生と4年生で比較的強い相関(r=.51, p<.01)があった。獲得的要因とは、2年生以外に弱い相関が認められた。「解読力」は、全学年において獲得的要因と比較的強い相関がみられ(それぞれr 1=.56, r 2=.45, r 3=.68, r 4=.55, p<.01)、資質的要因とは、2年生以外に弱い相関が認められた。「自己主張」は、資質的要因において3年生と4年生に相関があり、特に4年生に比較的強い相関(r=.45, p<.01)が認められた。獲得的要因とは、1年生と4年生で弱い相関がみられた。「他者受容」は、全学年で資質的要因・獲得的要因ともに相関がみられた。特に、獲得的要因と1年生、2年生、3年生で比較的強い相関が認められた(それぞれr 1=.45, r 2=.51, r 3=.50, p<.01)。「関係調整」でも、全学年で資質的要因・獲得的要因ともに相関がみられた。特に、資質的要因では2年生に比較的強い相関(r=.46, p<.01)がみられ、獲得的要因では2年生、3年生、4年生と比較的強い相関があった(それぞれr 2=.43, r 3=.56, r 4=.50, p<.01)。表9二次元レジリエンス要因尺度得点とENDCOREs得点との関連n=317自己統制表現力解読力abcd1年生2年生3年生4年生1年生2年生3年生4年生1年生2年生3年生4年生資質的要因得点.52 ** .37 ** .36 ** .51 ** .29 * .34 ** .51 ** .30 * .39 ** .30 **獲得的要因得点.30 * .28 * .53 ** .30 ** .39 ** .38 ** .40 ** .56 ** .45 ** .68 ** .55 **自己主張他者受容関係調整1年生2年生3年生4年生1年生2年生3年生4年生1年生2年生3年生4年生資質的要因得点.32 ** .45 ** .28 * .35 ** .29 ** .24 * .33 * .46 ** .33 ** .40 **獲得的要因得点.36 ** .37 ** .45 ** .50 ** .51 ** .39 ** .39 ** .43 ** .56 ** .50 **a n=60, b n=68, c n=80, d n=109* * p<.01, * p<.05(4)考察(1)看護学生におけるレジリエンスの特徴レジリエンス得点は,本研究と同一尺度を用いた一般大学生の先行研究によると,羽賀・石津(2014)は資質的要因得点38.6点,獲得的要因得点29.9点,佐々木・備前(2014)は資質的要因得点36.8点,獲得的要因得点30.2点と報告した。本研究に参加した看護学生のレジリエンスはいずれの要因も高得点であり,看護学生は一般学生よりもレジリ8