ブックタイトル平成28年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」教育研究事業報告書

ページ
7/30

このページは 平成28年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」教育研究事業報告書 の電子ブックに掲載されている7ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

平成28年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」教育研究事業報告書

(6)倫理的配慮対象者には、調査目的と調査方法および倫理的配慮を記載した文書を調査票と共に配布した。配布者を対象者が所属する大学の教員に依頼したため、調査に協力しない場合でも学業成績や評価には一切関係しないことを強調した。また、対象者の自由意思による協力となるよう、調査票は無記名であり回答の投函を以って承諾を得られたものとすることで個人や大学を特定できないことも強調した。なお、本研究は、研究中に使用する尺度の開発者からの使用許諾、並びに日本赤十字豊田看護大学研究倫理委員会の承認を得て行った(承認番号2815)。(3)研究活動の結果(1)基本属性愛知県内の看護系大学で承諾の得られた5大学に調査票を配布し、351名から回答を得た(回収率21.8%)。その中で、記載漏れのあった34名と、年齢が高いため、結果に影響を及ぼしている可能性がある2名を除いた317名を分析対象とした(有効回答率90.3%)。平均年齢は20.6歳(SD=1.3)、対象者の内訳を表1に示す。臨地実習履修状況は、1年生で調査期間までに実習を履修していない学生が30名いた。2年生は、基礎看護学実習のみ全員が履修していた。3年生は、各論実習を半分程度終えており、4年生はすべての実習を修了していた(表2)。表1対象者の内訳n=317平均年齢(SD)最低最高1年生6058218.8(0.5)18212年生6866219.6(0.6)19213年生8076421(0.7)20244年生109106321.8(0.5)2123表2臨地実習履修状況*基礎には早期体験実習を含む履修済実習基礎*(%)成人(%)老年(%)精神(%)小児(%)母性(%)在宅(%)公衆衛生(%)統合(%)その他(%)a1年生30(49.2)0(0.0)0(0.0)0(0.0)0(0.0)0(0.0)0(0.0)0(0.0)0(0.0)0(0.0)b2年生68(100.0)0(0.0)0(0.0)0(0.0)0(0.0)0(0.0)0(0.0)0(0.0)0(0.0)0(0.0)c3年生80(100.0)49(61.3)40(50.0)50(62.5)53(66.3)50(62.5)51(63.8)1(1.3)0(0.0)0(0.0)d4年生109(100.0)109(100.0)109(100.0)109(100.0)109(100.0)109(100.0)109(100.0)37(33.9)109(100.0)1(0.9)合計287(100.0)158(54.9)149(51.7)159(55.2)162(56.3)159(55.2)160(55.6)38(13.2)109(37.8)1(0.3)a n=60, b n=68, c n=80, d n=109(2)二次元レジリエンス要因尺度得点全学年の二次元レジリエンス要因尺度の平均総得点は、72.8点(SD=10.4)、資質的要因の平均得点は41.2点(SD=7.3)、獲得的要因の平均得点は31.6点(SD=4.5)であった。下位尺度項目の得点を表3に示す。5