ブックタイトル平成28年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」教育研究事業報告書

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概要

平成28年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」教育研究事業報告書

表3全学年の二次元レジリエンス要因尺度得点n=317資質的要因(SD )楽観性(SD )統御力(SD )社交性(SD )行動力(SD )41.2 (7.3) 11.1 (2.6) 10.0 (2.2) 9.5 (2.9) 10.6 (2.4)獲得的要因(SD )問題解決(SD )自己理解(SD )他者心理の理解(SD )31.6 (4.5) 10.0 (2.3) 10.5 (1.6) 11.1 (2.1)同様に、学年別の総得点は、1年生74.7点(SD=10.2)、2年生70.1点(SD=10.5)、3年生73.6点(SD=10.0)、4年生72.9点(SD=10.5)であり、学年間に有意な差はなかった(表4)。資質的要因の平均得点は、1年生42.4点(SD=6.8)、2年生38.9点(SD=7.8)、3年生42.1点(SD=7.0)、4年生41.3点(SD=7.2)であった。分散分析の結果、学年による有意な差が認められた(F( 3、313)=3.19,p<.05)。ボンフェローニ法を用いた多重比較によると1年生と2年生の間に有意差が認められた(p<.05)。資質的要因の下位尺度項目では、「統御力」「行動力」における分散分析の結果、学年による有意差が認められた(それぞれF( 3、313)=4.19,2.97,p<.05)。多重比較の結果、「統御力」では1年生と2年生の間、2年生と3年生の間に有意差がみられた(p<.05)。また、「行動」では、1年生と2年生の間にのみ有意差が確認された(p<.05)。獲得的要因の平均得点は、1年生32.3点(SD=4.7)、2年生31.2点(SD=4.5)、3年生31.6点(SD=4.2)、4年生31.6点(SD=4.6)であり、分散分析では有意差は認められなかった。分散分析の結果有意差が認められたのは、下位尺度項目における「自己理解」の項目(F( 3、313)=3.02, p<.05)のみであった。多重比較の結果、1年生と4年生で有意差が確認された(p<.05)。表4学年ごとの二次元レジリエンス要因尺度得点n=317資質的要因獲得的要因総得点(SD)資質的要因得点(SD)楽観性(SD)統御力(SD)社交性(SD)行動力(SD)獲得的要因得点(SD)問題解決(SD)自己理解(SD)他者心理の理解(SD)a1年生74.7 (10.2) 42.4 (6.8) 11.3 (2.5) 10.4 (2.1) 9.5 (2.9) 11.3 (2.4) 32.3 (4.7) 10.0 (2.4) 11.0 (1.7) 11.3 (2.1)***b2年生70.1 (10.5) 38.9 (7.8) 10.4 (2.7) 9.3 (2.4) 9.2 (3.0) 10.0 (2.4) 31.2 (4.5) 9.7 (2.2) 10.7 (1.7) 10.8 (2.2)c **3年生73.6 (10.0) 42.1 (7.0) 11.1 (2.5) 10.5 (2.2) 9.8 (2.7) 10.7 (1.8) 31.6 (4.2) 10.2 (2.0) 10.4 (1.5) 11.0 (1.9)d4年生72.9 (10.5) 41.3 (7.2) 11.4 (2.6) 9.9 (2.2) 9.5 (3.0) 10.5 (2.7) 31.6 (4.6) 10.0 (2.5) 10.2 (1.6) 11.4 (2.0)a n=60, b n=68, c n=80, d n=109* p<.05(3)臨地実習に対する困難感と満足感臨地実習に対する困難感と満足感は、実習を経験していない1年生(30名)を除いた287名を分析した。困難感は、全体の割合をみると、1年生では困難を感じる学生が少なく、2年生以降に困難を感じる学生が多くなっていた(表5)。各学年で比較すると、1年生において「困難を感じなかった」「あまり困難を感じなかった」が有意に多く、「やや困難を感じた」「かなり困難を感じた」が有意に少なかった。4年生では「あまり困難を感じなか6