ブックタイトル平成28年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」教育研究事業報告書

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概要

平成28年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」教育研究事業報告書

った」が有意に少なく、「やや困難を感じた」が有意に多かった(それぞれp<.01)。満足感は、2年生において「満足を感じなかった」「あまり満足を感じなかった」が有意に多く、「やや満足を感じた」が有意に少なかった。3年生では「やや満足を感じた」が有意に多かった(それぞれp<.01,表6)。表5臨地実習の困難感困難を感じなかったあまり困難を感じなかった困難感(%)やや困難を感じたかなり困難を感じたn=287表6臨地実習の満足感n=287満足感(%)満足しなかったあまり満足しなかったやや満足したかなり満足したa1年生2(6.7)14(46.7)12(40.0)2(6.7)a1年生0(0.0)2(6.7)20(66.7)8(26.7)b2年生1(1.5)14(20.6)39(56.5)14(20.3)b2年生3(4.4)15(21.7)32(47.1)18(26.1)c3年生1(1.3)17(21.3)45(56.3)17(21.3)c3年生0(0.0)7(8.8)59(73.8)14(17.5)d4年生0(0.0)8(7.3)73(67.0)28(25.7)d4年生0(0.0)10(9.2)74(67.9)25(22.9)a n=30, b n=68, c n=80, d n=109a n=30, b n=68, c n=80, d n=109(4)ENDCOREs得点各学年におけるENDCOREsの下位項目得点を表7に示す。分散分析を行った結果、「自己統制」「解読力」「他者受容」で有意差が認められた(それぞれF( 3、313)=4.49, 3.18, 3.48,p<.05)。ボンフェローニ法を用いた多重比較の結果、「自己統制」では1年生と2年生、2年生と3年生の間に有意差があった(p<.05)。また、「解読力」では1年生と2年生、「他者受容」では1年生と3年生の間に有意差が確認された(p<.05)。表7学年ごとのENDCOREs得点n=317自己統制(SD)表現力(SD)解読力(SD)自己主張(SD)他者受容(SD)関係調整(SD)a1年生4.9 (0.8) 4.1 (1.1) 4.9 (1.0) 4.0 (1.0) 5.5 (0.9) 4.8 (0.9)**b2年生4.4 (0.9) 4.0 (1.0) 4.4 (1.0) 4.0 (0.9) 5.1 (0.9) * 4.7 (1.0)c3年生4.8 (0.8)*4.1 (0.9)4.7 (0.9)4.0 (1.0)5.0 (0.9)4.8 (0.9)d4年生4.6 (0.8)4.0 (1.0)4.8 (0.9)3.9 (1.0)5.3 (0.9)4.8 (1.0)a n=60, b n=68, c n=80, d n=109* p<.05(5)レジリエンスとENDCOREs、実習困難感と満足感の関連二次元ジリエンス要因尺度得点とENDCOREs得点、実習の困難感と満足感の関連について、Spearmanの相関係数を算出した。二次元レジリエンス要因尺度と実習の困難感では、資質的要因において全学年で負の相関が認められ、特に1年生で比較的強い相関があった(r=.43, p<.05)。獲得的要因においては、3年生と負の相関が認められたが、かなり弱い相関(r=-.17, p<.05)であった。二次元レジリエンス要因尺度と実習の満足感では、資質的要因において全学年で相関が認められ、特に1年生では比較的強い相関(r=.43, p<.05)が示された(表8)。7