ブックタイトル平成28年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書
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平成28年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書
請ではなく、3年間毎年単年度申請を行なうこととした。従って、この研究報告は、平成28年度に実施した実践内容を記した研究期間途中の中間報告である。(1)研究の背景・目的大学教育においては、大学設置基準第二十五条第二項により、多様なメディアを高度に利用して、当該授業を行う教室等以外の場所で履修させることができるとされ、また、平成13年文部科学省告示第五十一号(大学設置基準第二十五条第二項の規定に基づく大学が履修させることができる授業等)により、通信衛星、光ファイバ等を用いるなど、多様なメディアを高度に利用して、文字、音声、静止画、動画等の多様な情報を一体的に扱い、一定要件を満たすことで、面接授業に相当する教育効果を有すると明示された。多様なメディアを用いた教育方法は、教育内容の充実だけでなく、将来的には、マルチメディアの一層の進展により、通学制と通信制との境界を明確に分け難くし、情報通信ネットワーク上でのみ授業を行う、いわゆる「ヴァーチャル・ユニバーシティー」といった全く新しい形態を生み出す(マルチメディア教育部会における審議の概要‐「遠隔授業」の大学設置基準における取り扱い等について‐,平成9年9月30日,大学審議会マルチメディア教育部会)とされており、学生の通学負担に伴う負担軽減により、入学・修学に対するアクセスをより高めるものとしても期待されている。日本赤十字学園の6大学では、専用回線を用いたテレビ会議システムを導入し、多くの会議がこのシステムにて行われ、また試験的に大学院授業もこの遠隔教育システムにて実施している。平成28年4月からは共同看護学専攻の博士課程が、赤十字5大学(日本赤十字北海道看護大学、日本赤十字秋田看護大学、日本赤十字豊田看護大学、日本赤十字広島看護大学、日本赤十字九州国際看護大学)において開設され、協力校である日本赤十字看護大学とともに、テレビ会議システムを活用して教育が行われようとしている。このテレビ会議システムでは、各構成大学がもつ教育研究資源を、1つの「共同教育課程」を通じて一体的に機能させることで、5つの構成大学の教育を「融合」させ、シナジー効果を発揮させることを期待している。5大学がこれまでに蓄積してきた教育研究資源を精選・融合・拡充し、「知の共同体」として多様化、多層化した共同教育課程という新たな教育研究環境を学生に提供しようとしている。この共同教育課程では、学生はどの大学にいてもテレビ会議システムにて5大学提供の授業を受けることができ、また個別指導を受けることができる。5つの構成大学の教育資源を「融合」させた「共同教育課程」を通して、様々な経験をもつ多くの教員の多様な考えや発想に触れる機会がこのシステムにて保証されるわけである。この多様で多層な教育の選択肢の中から、専門領域の垣根を越えた「オーダーメイド」な教育研究指導を、学生の個々のニーズや能力等に応じて受ける機会が与えられる。この学習の機会をさらに促進するものとして、インターネット回線を用い、大学外から46