ブックタイトル平成28年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

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概要

平成28年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

よる教員の不足への危惧があり、看護系大学の教員の量的、質的な確保は大きな課題となっている。この現状から博士課程に在学しながら教育にたずさわる教員が他分野と比較して非常に多く、高度専門職業人養成だけではなく、教育者の養成の充実も喫緊の課題である。このように社会人大学院生が多い看護の分野では、働きながらインターネット回線を用いた遠隔教育は利便性が高いと思われるが、教育の質に関してはあまり研究がされておらず、対面での教育と比較して教育効果は明らかではない。また、複数の大学の教育資源を有効活用することにより資源を精選・融合・拡充し、より高い教育研究環境を学生に提供したいと考えているが、この複数大学の教育資源を融合することが、実際の教育効果とどのように関係しているのか、学生・教員の受け入れに関しては全く不明であるので、この問いに、多少なりとも結果を得ることができることは意味があると思われる。(2)研究方法研究参加者1全国に位置する同一の学校法人の看護系大学5校のうち本研究に協力の得られた大学に在学する看護系大学院生修士課程1・2年生、博士課程1年生面接調査:合計12名程度2全国に位置する同一の学園の看護系大学5校の看護系大学に勤務する教員12名程度:教員の視点からの実態を明らかにする期間平成28年4月~平成30年3月場所全国に位置する同一学校法人の看護系大学5校データ収集方法対象1(学生)に対して:半構成的面接a:インタビューガイドを用いた半構成的面接法・就業状況と大学院での学習状況、遠隔授業の学習上の困難、対面授業に比較した利便性、効果等を問う。直接大学に来ての受講とインターネットを介した受講、指導について意見を問う(修士・博士院生)。テレビ会議システムにて5大学同時授業・指導についての意見について問う(博士学生)。・コンビニエンスサンプリングで研究参加者を募る。・文書および口頭で本研究の主旨および方法を説明し、同意が得られた方を参加者とする。・半構成的面接は原則として60~90分の1回とする。・インタビュー内容は承諾を得て録音をする。48