ブックタイトル平成28年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

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概要

平成28年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

に充分な学術的な知識と実践力を指導できるように配慮をする。演習、合同研究ゼミナールには全教員があたり、特別研究は、主研究指導教員のほか副研究指導教員4名と複数配置し、複数の教員体制で研究指導が実施できるようにする。看護学演習は25名の専任教員が担当し、学生の関心事により選択できるようになっており、研究テーマに関わる事例や先行研究を分析し、現状の問題点を把握、その解決法についてフィールドワークやディスカッションを行う。合同研究ゼミナールは、同じく25名の専任教員が担当し、学生が学籍を置く大学での個人指導と、5つの構成大学の学生・教員が一堂に会して行う集合教育を組み合わせることにより、専門領域の垣根を越えた異なる専門性の観点から検討することができるようにチームアプローチの手法がとられている。具体的な研究指導では、主研究指導教員1名と11月からは各学生の研究テーマ・研究方法等により構成大学に各1名の副研究指導教員計4名を配置し、複数の教員体制によるきめ細やかな指導のもと、学生の教育・研究の質を保証する組織的な指導体制を敷いている。例えば、前期の看護理論は、日本赤十字看護大学の教員(非常勤講師)が東京広尾のテレビ会議システムで講義し、4赤十字大学の学生4名が各所属大学で受講している。後期の科学的研究方法論Ⅵ(理論構築)は、日本赤十字北海道看護大学の専任教員が北海道からテレビ会議システムで講義し、学生13名が5大学からテレビ会議システムおよびインターネット回線のスマート会議システムで受講し(北海道は対面講義)、活発に討議した。【テレビ会議システムでの講義の実施および技術的問題等】テレビ会議システムおよびインターネット回線のスマート会議システムは、NTTビズリンクのソフトであり、セキュリティはSSL認証(ログイン)AES暗号化(通信時)で対応し、盗聴、盗撮ができない環境を提供している。サポートシステムについては、時間は平日8時から19時、休日9時から17時、利用開始にあたって、NTTビズリンクよりマニュアルを提示し、合同ガイダンス時には説明会(デモスト)を実施した。専用回線でのテレビ会議システムは、初回授業が対面であるため教員・学生とも顔見知りであり、スムーズに講義が行われ、活発な意見交換が行われており、対面とあまり変わらない教育効果であった。一方、初回からテレビ会議システムで講義した一部の講師には、戸惑いもみられた。インターネット回線のスマート会議システムで入った学生は、画像がやや粗く、表情等が見分けにくいことや、画像がフリーズすることがあった。また2コマ3時間の連続授業では、途中で切断されてしまうこともあった。回線が切断されて、再度システムに入ろうとしても入れないことがあった。51