ブックタイトル平成28年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

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概要

平成28年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

表2看取りについて考えられないと感じたサブカテゴリー特養の介護がイメージできない記録内容の例「身内にこういった施設に入っている人がいないため、実際施設がどういうところで、どういったことをしてくれるのか、あまりイメージがつかめていない」看取りについて考えることができない「治る病気は治療希望しますが延命は望んでいません。ただ、今の状態では考えられません。もう自分一人では面倒みることが難しいのでここが最後にしたいです」「まあ(自分は)家では看ることができないので、足も悪いし…」【看取りについて考えなくてはいけないと感じた】(表3)このカテゴリーは、説明を受けたことによって看取りについて考え始める必要性を感じたことをあらわすカテゴリーであり、『看取りの視点から見た高齢者と施設の位置づけを理解する』『看取りについて考え相談する必要性を感じる』という二つのサブカテゴリーから生成された。『看取りの視点から見た高齢者と施設の位置づけを理解する』(看取りの説明に対して)「そうなんですね」と答えたり、「年齢が大きいので、いつそうなるかはわかりませんものね」というように、説明内容を理解し、死を迎える時期までそれほど年数はないことを納得したことを示す。『看取りについて考え相談する必要性を感じる』「(高齢者の)年齢も年齢なのでこういうことも考えていかなくてはいけないですよね」、「やれることはできる限りやってあげたいと思っているんです。徐々に考えては行きます」というように、看取りの時期が来ることを理解し、今後は、家族も含めて看取りについて考えること・話し合うことの必要を理解したことを示している。63