ブックタイトル平成29年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」研究支援事業 研究成果要旨

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概要

平成29年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」研究支援事業 研究成果要旨

研究成果要旨研究テーマ冠動脈バイパス術を受けた中年期患者の職場復帰支援-急性期病院に勤務する中堅看護師の実践から-研究組織研究(代表)者:日本赤十字秋田看護大学・助教・北林真美共同研究者:なしキーワード循環器、中年期、中堅看護師、職場復帰支援研究報告(1)研究の背景・目的現在、疾患を患っても可能な限り社会の担い手として活躍できる社会支援が求められており、中年期患者には、入院時から主体的な意志決定を尊重した職場復帰支援が必要である。冠動脈バイパス術後中年期患者は、入院期間短縮に伴い、職場復帰支援の介入が難しい現状にある。中堅看護師は培ってきた能力を用い、効果的な職場復帰支援を実践していると考えられる。本研究では、冠動脈バイパス術を受けた中年期患者に対し、中堅看護師が行う職場復帰支援の実態を明らかにする。(2)研究方法研究デザインは質的帰納的研究で、半構造化面接を行った。研究参加者は、北東北にある急性期病院の循環器系病棟の看護師15名程度とした。(3)研究結果中堅看護師が実践する職場復帰支援は、【職場復帰に必要な患者自身の知識の強化】【患者を取り巻く環境の調整】【職場復帰への焦りと葛藤の傾聴】【職場復帰に必要な情報収集と職種間の連携】のカテゴリが導出された。(4)考察中堅看護師は、患者の発達段階に応じた支援の必要性を見極め、職場復帰支援の中心的存在を担っていた。中堅看護師の実践は、患者と患者を取り巻く環境に対する働きかけがあった。患者に対する働きかけは、患者自身の力でQOLを向上できる知識提供であり、患者を取り巻く環境への働きかけは、患者の職場復帰への価値を尊重した調整である。これらの働きかけにより中堅看護師は、冠動脈バイパス術を受けた中年期患者のQOLの視点に立った職場復帰支援を行っていた。(5)結論冠動脈バイパス術を受けた中年期患者の職場復帰支援は4つのカテゴリがあり、患者お1