ブックタイトル平成29年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究成果要旨

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概要

平成29年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究成果要旨

研究成果要旨研究テーマ赤十字病院の小児在宅医療における現状と課題研究組織研究(代表)者:看護学部・小児看護学教授・大西文子共同研究者:同・小児看護学准教授・岡田摩理、同・小児看護学助教・遠藤幸子、同・小児看護学助手・鳥居賀乃子キーワード重症児、小児在宅療養、移行支援、看護師、多職種連携研究報告(1)研究の背景・目的継続して医療的ケアを必要とする重症児が医療機関への転院や在宅移行する際、重症児と家族が安心して療養生活を送るために多職種との連携の現状と課題に関する検討である。(2)研究方法データ収集期間は2016年4月~2017年11月。質的記述的研究の面接によるインタビュー調査であり、研究参加者は赤十字病院の小児病棟看護係長5名であった。本研究は日本赤十字豊田看護大学研究倫理審査委員会の承認を得て実施した(承認番号:2822)。分析は、研究目的に沿って、研究参加者の語りにおける意味ある文脈についてコード化し、サブカテゴリー、カテゴリーから統合分析を行った。(3)研究結果研究参加者は、男性1名・女性4名、平均年齢:45.4歳、小児病棟経験平均月数:15.8ヶ月、インタビュー平均時間:52分0秒。統合分析では、21のコアカテゴリー、54のカテゴリーを抽出した。分析結果は、1病棟内で行われていること、2病棟外に向けて行われていること、3他職種連携、4支援における困難感と課題、5きょうだいや家族に対する子育て支援、に分類した。1は【在宅移行に向けた家族への医療的ケアの指導】【個性や成長に合わせた根拠に基づく指導】【重症児の母親の思いの傾聴】【退院に向けた計画的な準備】【退院前の外出・外泊の支援】、2は【病棟看護師による退院調整】【関連部署による情報交換および研修】、3は【院内の他職種との連携】【院内の看護職との連携】【院外の他職種との連携】【院外の看護職との連携】、4は【対象理解の困難さに起因する課題】【医療職の連携に対する認識の未熟さに起因する課題】【支援に対する組織や社会の態勢的な課題】、5は【必要時のきょうだい支援】【預かり入院やレスパイト入院および入所の調整】【家族の要望や家庭環境を配慮した準備】【母親やきょうだいの生活を安定させ17