ブックタイトル平成29年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究成果要旨

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概要

平成29年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究成果要旨

研究成果要旨研究テーマ軽擦法(Swedish massage)における効果判定尺度の開発研究組織研究(代表)者:日本赤十字豊田看護大学・准教授・中島佳緒里共同研究者:日本赤十字豊田看護大学・教授・山田聡子日本赤十字豊田看護大学・講師・竹内貴子日本赤十字豊田看護大学・助教・加藤広美キーワード軽擦法(Swedish massage),リラクセーション,身体反応,効果指標研究報告(1)研究の背景・目的本研究は,軽擦法の効果判定尺度を作成する基礎資料として,先行研究から軽擦法による効果指標を抽出し,その特徴を明らかにすることを目的とした。さらに,抽出された効果指標が再現できるのかを確認した。(2)研究方法医学中央雑誌webを用いて,「軽擦法」「タクティールケア」をキーワードに2011年以降7年間を検索し,援助者による直接的な介入で,主観的ならびに客観的指標を使用している論文20件を分析した。これらの文献を,基礎研究(11件)と臨床研究(9件)に分け,効果が得られた指標について分類・整理した。(2)研究結果1研究デザイン:研究デザインは,無作為比較試験0件,クロスオーバー試験3件,被験者間比較試験2件,コントロールのある被験者内比較試験6件,前後比較試験8件,記述3件であった。2介入時の反応:介入後の反応のうち効果が認められた主観的指標の項目は,【気分の改善】【快・気持ちよさ】【身体反応】【症状緩和】【行動の変化】に分類された。客観的指標は,【バイタルサイン】【自律神経活動(ECG)】【自律神経活動(唾液)】【脳波】【表面温度】に分類された。基礎研究では,全ての報告で何らかの客観的指標を測定していたが,臨床研究では【バイタルサイン】【自律神経活動(唾液)】【表面温度】の結果が数件報告されただけであった。すべての報告で効果が確認されたのは,【自律神経活動(ECG)】のHFと【表面温度】であった。3指標の再現性:パイロットスタディでは,副交感神経活動を示すHRの低下,HFの亢進,体表面温度の上昇が認められ,主観的には覚醒,温覚,脱力感に関する表現語が選択され22