ブックタイトル平成29年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究成果要旨

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概要

平成29年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究成果要旨

た。(4)考察今回調査した文献からは,量的指標を使って統計学的に検討する報告が増えてきているが,対象者数が少なく,様々な尺度や測定方法が使用されていたため,評価指標の信頼性や妥当性を確認することはできなかった。一方,抽出された指標の再現性については,覚醒や脱力感と心拍数低下やHFの亢進,温感と体表面温度の上昇といった主観指標と客観指標の一致が確認された。これらのことから覚醒,脱力感,温感が効果測定の指標になりうると考えられた。(5)結論軽擦法に関する文献20件を用いて評価指標について検討した。多くの報告で支持された指標は,主観的には【快・気持ちよさ】,【身体反応】の覚醒・温感・脱力感,【症状緩和】の疼痛・緊張緩和であり,客観的には脈拍あるいは心拍,体表面温度であった。これらの指標を用いたパイロットスタディでは,副交感神経活動を示すHRの低下,HFの亢進,体表面温度の上昇が認められ,主観的には覚醒,温覚,脱力感に関する表現語が選択された。(6)謝辞実験にご協力いただきました皆様に感謝する。なお、本研究は「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成(平成28年度・平成29年度)」により助成を受けた。(7)引用文献天野真希,長谷川智子,礪波利圭,上原佳子,佐々木百恵,北野華奈恵(2012).手のタクティールケアによるリラクセーション効果の検証.日本看護医療学会雑誌, 14, 25-33青柳隆真,上田翔,中村亮太,井上亮文,市村哲(2007).サーモカメラを用いた情動検出に関する研究.情報処理学会第69回全国大会, 4-231-232Crist,D.A., Rickard, H.C., Prentice-Dunn,S., & Barker,H.R.)1989). The relaxationinventory: Self-report scales of relaxation training effect. Journal of Personallyassessment, 53, 716-726藤田佳子,河野保子(2011).背部マッサージによる成人男性の身体的・精神的影響.宇部フロンティア大学看護学ジャーナル, 4, 37-43萩原裕美,山下美根子(2011).認知症患者へのタクティールケアの効果について.看護実践の科学, 36, 58-63,市川恭子,佐久間佐織,小澤香奈恵,石田弘子(2013).健康な若年成人を対象としたタクティールケアのリラクセーション効果.愛知きわみ看護短期大学紀要, 9, 55-60今井必生,安田賢三,西野直樹(2012).身体接触と精神障害者の不安無作為比較試験.研究助成報告集, 24, 1-4金子眞由美,乗松貞子(2012).腰背部温罨法における湿熱法と乾熱法によるリラクセーショ23